『不動心』
出版社: 新潮社 (2007/2/16) ISBN-10: 4106102013

目次

●第1章 「5・11を乗り越えて」
●第2章 「コントロールできること、できないこと」
●第3章 「努力できることが才能である」
●第4章 「思考で素質をおぎなう」
●第5章 「師から学んだ柔軟な精神」
●第6章 「すべては野球のために」

◆悔しい思いは口に出さない

『・・一つルールを決めています。それは、安易に口に出さないことです。
不思議なもので、言葉として口に出すと、気持がエスカレートしてしまう気がするのです。
例えば「あのカーブに手をだすんじゃなかった」という思いを口にだしてしまうと、
もう、その思いから離れられなくなっていきます。・・・』

◆自らの可能性を捨てない

『・・その悔しさを露にしてバットを投げ捨ているという行為は、次の可能性を捨ててしまいます。
悔しさを露にすれば、自分の心が乱れます。自分の心が乱れれば、次にど真ん中の好球が来たとし
ても打てません。それで得することなど、何もないのです。逆に、グッとこらえていれば、
次に生きることもあります。』

◆東洋人のしなやかさを活かす

◆素振りの思い出

『 素振りには思い出がたくさんあります。中学時代、試合に負けて家に帰りました。
とても悔しくて、家族と話していたら泣いてしまいそうでした。涙を見られたくないので
自分の部屋にこもって、しばらく泣いていました。そのとき思ったんです。
「もう負けたくない」。ならば何をするか。考える必要はありません。練習をするしかしません。
明日から、また厳しい練習を頑張ろう。「もう負けたくない」。いや、明日からではなく今からだ。
いてもたってもいられず、部屋の中で泣きながらバットを振りました。
もしかするとそのとき、一晩寝てしまったら、悔しさを忘れてしまったかもしれません。
しかし、泣きながらバットを振った思いは、そう簡単に消えてなくなりません。・・』

★スランプへの対処法や、長島監督との、素振りの思いで、
大リーグに慣れるまで苦労した1年目や、それに対応するために、左手で箸を持つなど、
地道な努力を続けたことなど。

なるほど、
本当に、野球が好きで、好きを仕事にしたからこそ、
今の、大リーガー、マツイがあるのだと、納得しました。

ある一定の域に、達した人の考えというのは、とても新鮮で、勉強になります。

本日は、この辺で。

投稿者 himico-blog