『ワールド・カフェ~カフェ的会話が未来を創る』アニータ ブラウン / デイビッド アイザックス(著)
出版社: ヒューマンバリュー; 初版版 (2007/9/28) ISBN-10: 499032983X
目次
序章 会話を始める:ワールド・カフェへの招待
第1章 見えないものを見る:会話が大切なのだ!
第2章 中核プロセスとしての会話:ビジネス及び社会の価値を共に創造する
第3章 原理1:コンテクストを設定する
第4章 原理2:もてなしの空間を創造する
第5章 原理3:大切な質問を探究する
第6章 原理4:全員の貢献を促す
第7章 原理5:多様な視点を他花受粉させて、つなげる
第8章 原理6:パターン、洞察、そして深い質問に共に耳を澄ます
第9章 原理7:集合的な発見を収穫し、共有する
第10章 カフェのプロセスを導く:会話をもてなすホスティングのアート
第11章 会話型リーダーシップ:集合知を育む
第12章 私たちの時代の呼び声:ダイアログの文化を創造する
エピローグ どうしたら十分話し合えるのだろうか? アンW. ドシャー
あとがき 集合的な創造力を生み出す魔法を発見する ピーターM. センゲ
◆耳を澄ますこと
『 人々が意味のある会話に参加しているときには、部屋全体が好奇心と喜びに満ちています。
人々は物理的に近づき、顔は熱心に耳を澄ましている表情にあふれ、その場の空気はお互いに
向け合う関心で満ちています。響き合うような静寂が生まれては、ときおり起こる笑い声に
よって破られています。そして、人々を会話から引き戻すのが難しくなっていくのです(私
は、これを良い兆候だと考えています)。』
◆世界中で行われているワールド・カフェ
『 ワールド・カフェは、実生活に関する課題や重要な戦略的課題、建設的な関係をつくり
出すことや協働学習、集合的な洞察などを促すためなどに、ダイアログを徹底的に行う
目的で活用されると、特別な貢献ができます。』
◆ダイアログの文化をつくる
『 私たちがワールド・カフェを行うのは、「行動に移せる知識」と呼んでいるものを生み出す
ためです。それは私たちにとって、カフェから生まれたものを実践に移すことを意味しています。
たとえば、2003年の半ばに私たちが予算不足に気づいたときのことです。・・・』
◆視点と考察
『 トムは、次のような一連の質問を発することで、会話のグループを挑発しました。「私たち
が価値のあることだと考えるような結果をもたらしてくれるものは、財務目標や業績目標なの
でしょうか? それとも皆さんは、そうした結果をもたらすものは、人々が共に働き、共に
考えるパターンとその人々自身の存在との関係にこそあるとお考えになりますか? もし組織
が生命システムであるとするならば、組織が活用することのできる、自然のパターンを反映した
中核のプロセスには、どのようなものがあるでしょうか? あなたがたはリーダーとして、
生命システムの何に注意と関心を向けるのですか?」彼が発したこれらの力強い質問は、最初の
ワールド・カフェに参加した人々の心の琴線に強く触れました。そしてそれ以来、この質問は、
中核プロセスとしての会話の役割について、私たちの思考と研究に影響を与え続けることと
なったのです。』
★じっさいに、ぜひ、トライしてみたい手法です。
途中に出てくる写真には、マインドマップがでてきます。
「行動に移せる知識」という点もまた、惹かれます。
とかく、ワイガヤでは、楽しいところに焦点を当てると、
盛り上がるだけ盛り上がって、実行度の低い計画になる恐れがあります。
かといって、
真面目に会議をすると、従来からのプランの一部改良ばかりという、
ツマラナイ議論に終始します。
今度の、合宿で、チャンレジしようと思います。
本日は、この辺で。
編集後記
厳しい寒さが続きますが、
いかがですか?
今のところ、私は、風邪もひかず、
なんとか、スケジュールをのりこえています。
そろそれ、インフルエンザも流行ってきているそうで、
気合を抜かず、頑張りたいと思います。