<iframe style=”width:120px;height:240px;” marginwidth=”0″ marginheight=”0″ scrolling=”no” frameborder=”0″ src=”https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=himico04c-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4270000120&linkId=c7dd1d4997066c152b2897b0fd3a336a&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr”>
</iframe>

 

マイケル・ルイス著「マネー・ボール 奇跡のチームをつくった男」ランダムハウス講談社です。4270000120

目次
第1章 才能という名の呪い
第2章 メジャーリーガーはどこにいる
第3章 悟り
第4章 フィールド・オブ・ナンセンス
第5章 ジェレミー・ブラウン狂騒曲
第6章 不公平に打ち克つ科学
第7章 ジオンビーの穴
第8章 ゴロさばき機械
第9章 トレードのからくり
第10章 サブマリナー誕生
第11章 人をあやつる糸
第12章 ひらめきを乗せた船

◆1982年、ニューヨークの出版社バランタイン・ブックスが『野球抄』の発売を引き受け
この本は全米でベストセラーになった。著者:ビル・ジェイムズ

◆1980年代初め以降、メジャー球団の経営者がやったこと、

「レッドソックスに雇われた小男はマイク・ギンベルという名前だった。」

「新しい野球術をめざす”セイバーメトリックス”はおもに球団の外で進化して
いくしかないらしいと、1990年代初めごろ明らかになった。」

◆わたしがやりたかったのは、野球を面白くすることである。
─『ビル・ジェイムズ・ニューズレター』1985年

「その男ビリー・ビーンは、1997年にオークランド・アスレチックのゼネラルマネジャーに就任
する前、すでにビル・ジェイムズの『野球抄』12冊をすべて読破ずみだった。
ジェイムズの主張は、ビリーの胸にずんと響いた・・・・」

「『野球抄』の発行が止まってからまる10年経っていた。ジェイムズ流の野球術を本格的に
採用したければ、やりかたは2つある。まずひとつは、ジェイムズその他の外部者が
練りあげたノウハウを、球界の内部で実践してみる。もうひとつは、同路線のノウハウを
独自に研究し、発展させていく。アスレチックはその両方をやった。」

◆ビリー・ビーンの前に立ちはだかった難問

「あなたは4000万ドルを持っていて、野球選手を25人雇おうとしています。一方、あなたの
敵は、すでに1億2600万ドル投資して25人の選手を雇ってあり、あとさらに1億ドルの
ゆとりを残しています。さて、あなたがこの敵と戦って、みっともない負けかたをせずに
済ませるためには、手元の4000万ドルをどのように使えばいいですか。」

「どう考えても、ヤンキースの真似はできない。もしヤンキースと同じやりかたをしたら、
必ず負けてしまう。向こうには3倍の資金があるんだから」

「ポール・デポスタがビリー・ビーンに請われてフロントいりしたのは1999年のシーズン前だったが」

「重要なデータは二つしかないことが判明した。・・・出塁率と長打率だ」

「・・・いままでになく正確にチームの得点力を表せる数式を発見した。出塁率と長打率に
3対1の比重を与えればいい。」

◆1994年野球選手を分析する新会社〈AVMシステムズ〉を設立した

「『1980年代の終わりにケンが、同じアプローチをメジャーリーグにも使えるんじゃないかと
思いついたんです」とアームブラスターは言う。『単純なデータだけでは全貌がつかめない
業界分野、あるいは、単純なデータだと状況を見誤るような分野を探しているところでした』
目標は、球場で起こる出来事をかつてない正確さで評価するkとだった。
1994年、ふたりは金融派生商品の分析をやめて、野球選手を分析する新会社を設立した。」

「グランドを座標化し、すべての位置を数値ひとつで表せるようにした。次に、ありとあらゆる
打球を分類した。二塁打などというあいまいな表現は使わない。フライやライナーやゴロ
といった言葉も使わない。より厳密な表現方法が必要だった。打球はある速度と
軌道を伴って、グランド上のある地点に落ちる。ふつうなら、左中間のライナー性の
二塁打、と呼ばれる打球を、AVMは、これこれの速力と軌道を伴って地点643に
落下した打球、というふうに記録した」

「続いてAVMは、プレーにまつわる無数の派生要素を洗いだした。いわば、野球派生商品。」

「ポール・デポスタがAVMの設立者ふたりと出合ったのは、クリーブランド・インディアンズ
で見習いをやっているころだった。」

「なにより驚いたのは、偶然の要素を排除していたことです。野球には運がつきものだと
みんな知っていますが、『つきはお互い様だしねえ』で済ませてしまう。でもAVMは、
つきの問題ではないと訴えていました。『まあ、お互い様だ』ではだめなんです」

「・・・株式市場から生まれたコンピュータのおかげで、ポールは両者の差を具体的に
把握できる。頭は使わなくてかまわない。勘も、従来方式のデータも必要ない。
デイモンに代えてロングを起用すると、失点が15増える、と出た。すなわち、
シーズン10試合で約1点の違いだ。」

「球界にハーバードOBが3人顔をそろえたのは、おそらく始めてだろう。」

「ビリーがポールを雇った理由は、想像にかたくない。自分の対極に位置する男が
欲しかったのだろう。ビリーはつい、いろいろなことに手を出してしまう。
あれこれやったあとで、結果を心配する。」

『「だいじなのは個人を復旧することではない。集団全体を復旧することだ」
とビリー・ビーンは言明している。ジェイソン・ジオンビーをもうひとり見つけられるはずがなく、
無理に見つける必要もない。ジオンビーを細かく分解して、そのひとつひとつの代替品を
探し集めればいいのだ。本物のジオンビーの値段よりはるかに安く買える。』

★バレンタイン監督の本ででてきた、統計アナリスト、という言葉から、
この本に出会いました。

とても、面白い1冊です。久々に電車の中で、思わず、吹き出してしまいました(苦笑)。
ビリー・ビーンGM率いるアスレチックスは、2000年から2003年までの4年間、
連続してプレーオフ進出という好成績です。

しかも、その給与総額(投資額)は、ヤンキースの3分の1で、ほぼ同等の成績。
また、年棒総額ランキングでは下から数えたほうが、早い位置です。

世界一、投資効率の高い、野球球団なのです。
本当に、とっても、面白い1冊です。
ある意味、弱者の戦略として、参考になるかも?

本日は、この辺で。

 

<iframe style=”width:120px;height:240px;” marginwidth=”0″ marginheight=”0″ scrolling=”no” frameborder=”0″ src=”https://rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?ref=tf_til&t=himico04c-22&m=amazon&o=9&p=8&l=as1&IS1=1&detail=1&asins=4270000120&linkId=c7dd1d4997066c152b2897b0fd3a336a&bc1=ffffff&lt1=_top&fc1=333333&lc1=0066c0&bg1=ffffff&f=ifr”>
</iframe>

投稿者 himico-blog