ビジネス研究会著「MBAビジネスシュミレーション」総合法令です。489346647x
目次
第1章 ビジネスゲームとは何か
第2章 ビジネスゲームへの誘い
第3章 戦略経営のスタート
第4章 経営の勘どころ
第5章 トップデシジョンのダイナミズム
第6章 経営革新のためのゲームの活用
◆ビジネスゲームとは何か
◎ビジネスゲームの生みの親は戦争ゲームである
◎模擬経営の場をモデルしたビジネスゲーム
「ビジネスゲームでも研修も目的は、経営機能の統合化と企業経営の勘どころを体得させる
ことである。ゲームは3日間の合宿形式で実施される。ゲームの3日間は、朝から夜まで、
まさに熾烈な模擬経営に生徒は没頭している。」
◎研修スケジュール、多くの場合は3日間の合宿で行なう
─その理由1:臨場感、迫真性の維持である。
「ゲームは研修参加者自らの活動をもって行う研修である。ゲームが競争の場である
ことはだれもが否定しない。迫真した競争する場であるがこそ、研修参加者は己の
冷静さを失ってゲームに熱中する。熱中して活動するなかで参加者は各自の力を
ふんだんに発揮する」
─その理由2:ゲームは組織形成を行う場でもある。組織形成はいい換えれば、
リーダーの形成と認知ともいえる。だれかがリーダーとならなければ、
集まったチームメンバーは単なる集まりで、集団としての意思決定や
行動は行えない。
◆経営バランス
◎いくら業績が悪くなることをよしとしても、資金余力の限界値を超えてはならない。
◎市場を確保するという目的を忘れないことだ。この目的が叶うか否かで、この時期の
損失を取り返すことができるか否かが決定づけられる。
◆資金の源泉は4種類
第一は元入資本で、開業時に2億円の現金をもって発足する
第二は銀行からの短期借入金である。元入資本と同額まで借り入れることのできる
借入金が1期あたり2%の利率で、さらに1期あたり5%の地率で利息を払う
特別借入金が2億円の枠まで借りられる
第三は長期借入金で1期あたり4%の利率で1億5千万まで借りられる
第四は売上によって入手した受取手形である。受取手形の満期は2期であるが、
翌期に銀行に持参すれば、割引料(3%)を支払うことにより、現金化することができる。
◆C社資金ショート
『こういう事態では銀行の態度は厳しいものだ。「もうこれ以上は融資できませんね。
何か資金調達手段を考えなさい。基本的な経営問題もあるんじゃないですか」との返事。
◆財務諸表から何を読むか
「ビジネスゲームでは、毎年度末に各社の貸借対照表と損益計算書(期末のみ)とを
公表する。それに需要の顕在化状況を知らせる。
決算財務諸表は、その名の通り各社の決算を行い、経営成績(分配可能利益)と
財政状態とを財務諸表に示したものであるが、ゲームのルールをあわせて分析
すると借入の限度とか生産水準などなど、意外に多くの情報を含んでいて、
とくに競争情報を分析するうえで役に立つ。」
◆財務分析による経営課題の発見
◆各社の資金運用
◆ビジネスゲーム展開による組織成長過程
◆組織活動の見直しと組織の活性化
★私自身は、以前から西研究所さんのマネジメント・ゲームに興味をもっており、
一度、研修を受けてみたいと思っています。
この本は、3日間で競争する点がユニークで、
本書でもそのチーム内での人間関係や組織論、リーダー論が面白いです。
現実社会ではありえないのですが、
同様な条件で5つの会社がスタートして、競合するわけですから、
その違いは参加者の能力とトップのマネジメント能力の差になるわけです。
CEOというよりは、COOのスキルアップかもしれませんが、
シュミレーションゲーム好きには、面白そうですね。
本日は、この辺で。