株式会社ヒミコでは、パートアルバイトシステム(以下、PAシステム)での、中小企業事務の効率化を研究しています。
PAシステムは、
飲食・小売という主にサービス業で多く採用されています。
その業種業態では、デイリーワークという、一日一日完結する仕事が中心です。
パートアルバイト(以下、PA)さんは、その仕事時間の4時間なら4時間という勤務をおえれば、
仕事の責任とプレッシャーから解放されます。
ところが、
月次業務というのは、なかなか、そうはぴったりといきません。
たとえば、4月の月次を締める5月の月初には、ゴールデンウィークがあります。
通常よりも短い期間でやりくりする必要があります。
ですから、正社員であれば、残業、休日出勤でやりくりしたり、
果ては、家に仕事を持ち帰ったり、そこまでなくても、
休み中も仕事の段取りが頭を占めているということがざらにあります。
さらに、日次業務と違い、
月次業務は、月に一回しか発生しません。
その為に、業務の頻度が少ないので、
習熟(トレーニング)するのが難しく、一部の作業者に負担が集中しがちです。
本来、月次業務は、正社員がやるべき業務とされています。
しかし、飲食・小売りの形態でも、パート店長が数多くでてきている中、
オフィスワークPAさんの仕事に、聖域を設けて、月次業務、
たとえは、経理月次締め処理には手出しさせせないというのは、非効率です。
ここは、積極的に聖域を廃止して、月次(マンスリー)業務をPAさんが手がける環境作りを行うべきです。
そうした目で、中小企業のオフィスワークを眺めると、気付かなかった月次の仕事がたくさんあります。
PA化、仕組み化においては、この辺の設計をしっかりやらないと、
一部のPAに負担が集中し、仕組み化のはずが、気づいたら、属人化となり、
販売管理の締め処理は、そのパートさんががいないとどうにもならないということになりかねません。
こうなると、
肩書だけは、パートで、実質的には社員と変わらないという事態になります。