『ハーバードMBA留学記 資本主義の士官学校にて』岩瀬 大輔(著)
単行本(ソフトカバー): 327ページ 出版社: 日経BP社 (2006/11/16)
目次
第1章 問われる経営者のリーダーシップと倫理
第2章 ユビキタス・アントレプレナーシップ
第3章 グローバリゼーションと平らになっていく地球
第4章 「民」と「公」が交差するところ
第5章 ファンド資本主義
第6章 キャリアと人生の送り方
◆企業再生のリーダーシップ
①最初の1分から、周りにポジティブなエネルギーを醸成せよ。
②人間らしく、正直であれ。人々には、本当に思っていることを伝えよ。
③常にコミュニケートし続けよ、そして、言動を一致させよ。
④聴け、たとえ自分が答えを知っているときでも。
⑤すべての偏見を避けよ(「それはすでにやってみたが、うまくいかないんだ」は信じるな)
⑥専制的になったり、尊大になるな。近づきやすい存在であれ。
⑦過去の問題に時間を費やしすぎるな(それはネガティブなエネルギーしか醸成しない)。
⑧「これは見たことがある」と絶対に思うな。これこそが、リーダーシップが失敗する
もっとも大きな理由である。
⑨数人でいいので、真実を語る人を見つけよ。たとえ、それが自分にとって耳痛い言葉でも。
⑩常にトップクラスの人材を雇え。絶対に妥協するな。 【W.L.Ross氏】
◆家計の資産管理をデジタル化──インテュイット (p-91
『 消費者の行動の本質を鋭く理解していた点も特筆に値する。彼は、最大の競合は他のソフト
ではなく、これ、エンピツだったと語る。つまり、ソフトなど使わずに、従来どおりエンピツ
と電卓でやる人たちが多かったということ。「エンピツのようなシンプルなものを使った
生活習慣の強さを、過小評価してはいけないP&Gにとっても、20年間、パンパーズの最大の競合は、
布オムツだった」と彼は語る。
エンピツは安いし簡単。どこにでも持ち歩けるし、クラッシュもしないし、データが消える
おそれもない。こいつに勝つためには、ものすごくいいソフトを作らねばならない。
そう思いながら商品開発に取り組んだ。・・・』
◆HBS流起業家の育て方
◎使い捨て電動歯ブラシで500億
◆アントレプレナーシップを誰もが目指す社会
『 「将来、自分の会社を興したいと思っている人。手を挙げてごらん」
そう教授が問いかけると、一斉に教室中の手が挙がる。ここHBSでは、8割以上の学生が、
「いつか自分も」という思いで、卒業後の就職先に進んでいく。・・・』
★読んで面白い文章ですね。
これを、ブログで公開していた「ハーバード留学記」というこのなので、
ブログ恐るべしです(笑)。
今まで、「鬼嫁日記」ぐらいしか、ブログから出版というものは読んだことがなかったので、
今ひとつお金を出す価値は、どうかなと思っていましたが。
これは納得です。
このボリューム(量)と、文章の上手さ、さらにMBAの内容から、文化、多様性(グローバリズム)
を知ることができるので、
私は、1800円も、高いとは感じませんでした。
本日は、この辺で。