藤沢 久美 (著)「なぜ、御用聞きビジネスが伸びているのか 顧客が自然に集まる10の発想転換」
ダイヤモンド社 ; ISBN: 4478374996 ; (2005/08/20)

目次
 第1の発想転換 「売りに行く」から「聞きに行く」へ
 第2の発想転換 「商品の専門家」から「顧客の専門家」へ
 第3の発想転換 「商品を売る」から「自分を売る」へ
 第4の発想転換 「クレーム対策」から「クレーム歓迎」へ
 第5の発想転換 「モノづくり」から「場づくり」へ
 第6の発想転換 「一人勝ち」から「みんな勝ち」へ
 第7の発想転換 「モノを売る」から「シーンを売る」へ
 第8の発想転換 「まず日本」から「まず世界」へ
 第9の発想転換 「顧客の声を聞く」から「従業員の声を聞く」へ
 第10の発想転換 「職場づくり」から「晴れ舞台づくり」へ

◆御用聞きが復活している

 ◎電球一つでも、お届けします

  『この電気店の従業員の半分以上は、外回りの営業マンです。しかし、この営業マン
   たちは、決められた訪問先を順番に訪問するだけではありません。お客様に
   呼ばれれば、いつでもすぐに飛んでいく、まるで町の便利屋さんのような営業マン
   なのです。』

◆さりげない提案の裏にあるもの

 『・・商品を売るためだけに訪問していては、疎ましく思われるだけです。
  呼ばれたら飛んでいく。家に入らせてもらえるチャンスがあれば、
  そのチャンスを逃さずに提案する。
   営業マンたちは、いつやってくるかわからないチャンスのために、日々、データの
  管理をして、お客様にさりげなく提案営業する準備をしているのです。』

◆雑談でこぼれるお客様の本音

 『雑談をするには、話し好きとういだけでは不十分です。相手の話に興味を持ち、
  共感を持って、相槌が打てないと、相手がしらけてしまって話が続かない。
  誰にでもできそうで、実はできない方法なのです。』

◆お客さまは微笑みながら去っていく
 
 ◎黙って去るお客様に、何を感じますか

  『ところで、あなたは、こんな経験はありませんか。微笑みながらお店をでたあとに、
   「二度と来ないぞ、こんなお店」とつぶやいたこと。』

  『自分がお客さまだったら、どうして欲しいか、どう思うかを常に考えています。
   それに、インターネットは自動販売機ではありません。普通のお店よりも、
   接客を大事にする究極の接客業が求められていると思っています。』

◆クレームを機に、顧客の懐に入る

 ◎物を壊すと、ニッコリする社長?
 
  『クレームを起こすことよりも、隠すことこそが、会社にとって損害。
   物を壊したら、社長がニッコリと笑うと思ってくれ』

★この本は、NHK教育テレビ「21世紀ビジネス塾」という番組を元ネタに書かれたものです。
 理論というよりは、数多い成功例の紹介というスタイルです。

 けれども、その数とバラエティが本書の大きな強みとなっており、
 また、中小企業に特化している点で、たくさんの読者の参考になると思います。

 私自身、smoothさんのブログで見るまでは、
 存在はちらほら聞いていましたが、
 読まず嫌いの1冊でした。
 (なぜか、帯や表紙に綺麗な著者の顔写真がある本は、避ける傾向があります)

 でも、従業員の共感力を伸ばす仕組みなど、
 アイデアそのものを、単にパクってしまうだけでも、
 何とかなりそうで、本代の元は絶対とれます!

本日は、この辺で。

投稿者 himico-blog