『たった三行で会社は変わる―変化と行動の経営』藤田 東久夫(著)
出版社: ダイヤモンド社 (2007/1/13) ISBN-13: 978-4478375310
目次
第1章 企業家とサラリーマン
第2章 変化を求める経営
第3章 成長の構図
第4章 たった三行で会社は変わる
第5章 経営の本質からの所見
◆間違ってもかまうものか
◎小さな変化、とりあえず変化
◆自分を賭けるサラリーマン、会社を賭ける経営者
◎会社は倒産するものと心得よ
『 また創業社長が会長に退き、経営に全くタッチしなくなったあるとき、「会社はどうかね」と
聞くので「おかげさまで会社は順調です」と答えたことがある。すると予期に反して機嫌が
大そう悪くなった。「ふん、それがどうした」と怖い顔をしている。自分が参画していないこと
からくるジェラシーかと思ったが、そうではなかった。言わんとしていたのは、業績が順調など
というのは水の流れのようなもので確固たるものではない、常に危機を孕んでいるものと
心得るべきだ、心配事の一つや二つ言ってみろ、ということなのだ。それ以来、会社のことを
聞かれるたびに「会社は危ない。明日から倒産の坂道を転げ落ちそうだ、問題がこんなに
たくさなる」ということにした。すると頗る機嫌がいい。「そうだろう、君、経営は簡単じゃ
ないよ。まあ一杯やれ」と酒を注いでくれることさえしばしばであった。・・・』
◆三行提報と変化その⑦ 「お疲れさまです」の廃止 P-156
『 お疲れさまですの廃止を思い立ったのは、ある時の販売促進会議のことである。会議の主題が
私にとって興味深いテーマだったので、集まった社員50人ほどと一緒に私も会議に参加した。
すると朝一番から司会の人が「皆さんお疲れさまです」と言っている。最初の発表者も
次の発表者も、そのまた次の発表者も、決まって冒頭に「皆さんお疲れさまです」と言う。
こちらは朝一番から意欲に燃えて参加しているので、全く疲れてはいない。ねぎらいの言葉
「お疲れさま」はそういう人に対して失礼である。そう思ったら私自ら三行提報に書いて
この用語・挨拶の廃止を訴えたくなった。』
★アマゾンでは、入手できないようですが、
一般の書店では平積みしてあります。
非常に素晴らしい本です。
価格と中身の充実度を考えると、格安です。
経営に関わる方、それを目指す人には、ぜひお勧めです。
わたしも、「お疲れさま」廃止を密かに薦めています。
が、なかなか定着しません。
最大の要因は、「お先に失礼します」と言われると、
反射的に、「お疲れさま」と出てしまうわけなんです。
帰り際は「さよなら」とか「また、あした」と言うようにしています。
本書では、もっと良い、参考事例集(?)がありました。
本日は、この辺で。