『4000人に聞きました ハッピー・ワーキングマザーBOOK』ムギ畑(著)
出版社: 講談社 (2006/10/26) ISBN-10: 4062135981

目次

はじめに 仲間はこんなにたくさんいます
第1部 ワーキングマザーの本音と実状
(本音を言えば、子どもは欲しい!どうして仕事を続けるの?
保育料って、実際にはいくらかかるの?極私的・ワーキングマザーにとって働きやすい業界はどこ?
ワーキングマザー的障害物レースパートナーのヘルプはどれぐらい?
「とりあえず、これだけは言わせていただきたい!」「子どもがいなければ」と思ってしまった、あの瞬間
山あり谷あり、笑いあり涙あり忘れられない、あの一言!)
第2部 ワーキングマザーの知恵袋
(働く母親「ワーキングマザー」になる前に妊娠と仕事のいい関係づくり
産休・育休の過ごし方 復帰後~育児との両立 子どもを預ける)
おわりに これからワーキングマザーになるあなたに

『 ワーキングマザー。
ほとんどの人にとって、新聞や雑誌で見かけたことはあっても、実生活ではまず耳にしない言葉ではないでしょうか。
ワーキングマザー。以下、WMと表記しますが、その意味するところは簡単です。仕事をしつつ、子育てもしている
女性。ただ、それだけのことです。
しかし、言葉の意味は「ただ、それだけ」でも、実際にWMであり続けるのは、そう簡単ではありません。
制度が整っていない。制度はあっても実態がない。実態があっても周囲の理解が不足している・・・。』

◆ムギ畑ってなに?

『 ムギ畑は、明るく働き続けることを目指すWMおよびその予備軍のための、無料会員制のインターネットサイトです。
2006年8月20日現在、会員数は4481人。働く女性に共通する育児や仕事の両立などのテーマにとどまらず、
キャリアアップ、趣味、家事、家族、パソコンなどさまざまな分野にわたって活発な情報交換が
行われています。』

◆本音を言えば、子供は欲しい!

◎子供の数は3人が理想

『現実には2人。自身の雇用継続の問題が大きい。公務員や大企業のように休暇中の職場が保障されていれば
少なくとももう1人は産みたかった』
『間違いなく会社をクビになるであろうため』

◆少子化を救うのはワーキングマザー!?

『 平成15年度の「厚生労働省白書」によると、1歳以上の子どものいる夫婦について、妻の就業経歴と
平均出生児数との関係を、結婚持続期間10~14年の妻で比べた場合、全国平均では、再就職方2・17人、
正規就業継続型2・16人、専業主婦型2・11人の順となっています。なんと、専業主婦よりもWMのほうが
子どもの数が多いのです!』

◆どうして仕事を続けるの?

◎私たちが働き続ける理由

『自分の銀行口座に月給が振り込まれない生活に対する、漠然とした恐れがある。自分の食い扶持、お小遣い、
家族へのプレゼントは自分の財布からだしたいと思う』

『1人目は専業主婦として主さん、育児をしていたが、働いている友人の話を聞いたり、近くの保育所に
通う親子を見ているうちに、無性に仕事をしたくなり、夜も眠れなくなってしまった。それまでは
自分が自分でなくなっていくような不安感があったし、専業主婦同士の井戸端会議は苦痛で仕方がなかった。
夫の収入で自分が遊んで暮らしているのも心苦しかった』

◆保育料って、実際にはいくらかかるの? P-24

◆パートナーは育児に協力的ですか

『平日はほとんど深夜帰宅のため、物理的にヘルプのしようがない。朝は深夜帰宅がひびいて起きられないため、
これもヘルプのしようがない(無理に起こしてもボーッとしているだけ)。休日も家で仕事のことが多く、
これも期待できない』

◆育児以外の家事はどうか

『すべてこなします。ただ、完成度が低いことは否めません・・・』

『何もしません。電球を替えるとか、新聞を束ねるくらい。手を出さないかわりに、口もだしません』

『現在は積極的に子どもとかかわり、家事・雑事もクリエイティブにこなしてくれます。が、実は
結婚当初は縦のものを横にもしない性格(?)。10年かかってステキな夫・父親に変身してくれました。』

◆子どものために失ったもの、得たもの

『100万回思った。お金がないと生活できない→子どもが病気、ケガのため休む→誰も見てくれない
→クビになる→お金がないと・・・、以下繰り返し。何回職場を変わったことやら(涙)。なんのために
生きているのか、自分の存在理由さえ疑ってしまった』

いつ預けるか、あるいは、いつ妊娠すれのがベストかなど、
女性ならではの意見がてんこ盛りです。

ハッキリ、耳が痛い言葉もたくさんありますし、
恐らく、読んだからといって、すぐにはカイゼンできません(残念ながら)。

ただ、
世の中の、経営者は、WMがこんな思いや、困難を抱えて、働いているという
理解はあって、当然だと、強く思いました。
ですから、全ての会社に1冊、お勧めします。
涙なくして、読めない部分もあります。

投稿者 himico-blog