『ミッション―新しい職場。燃える仕事。あの人を超えたい』鳥谷 陽一(著)
出版社: プレジデント社 (2006/10) ASIN: 483341841X
目次
第一章 キャリア
第二章 モチベーション
第三章 コミュニケーション
第四章 リーダーシップ
第五章 ビジョン
第六章 ミッション
『「これまで働いてきたなかで一番うれしかったこと」「逆につらかったこと」
「仕事をする上で今一番人に自慢できる実績や能力は何か」そして「将来はどんな仕事を
していたいか」などについて、楽しくそしてときに真剣に話し込むことができた。』
『「やはり人は仕事で成長していくしかないんですよ」
「セミナーにでることも大事だし、本を読むことも大事です。でもそのような自己啓発を
しようとする意欲は、仕事での成功や失敗に刺激されてこそ芽生えるものではないですか」
「つらい思い、大変な思いをしているときは、だれでもそこから逃出したくなる。でも
それをのり越えたときこそ飛躍したときなのです。振り向けば、そこに成長した
自分がいるんですよ」』
『「転職にあたっての、俺のお勧めはただひとつ、その仕事大変そうだな、と思えたら、
迷わず転職すること。俺も最後はそれが決め手になった。若いときの苦労は買ってでも、
ということわざはうそじゃないと思うんだ。そして石の上にも三年、これも実行しようと思う。・・
』
『 中居さんがまず提言したのは、「顧客の特定化」であった。
「今日までのように、あらゆるお客さんのニーズに対応するというスタンスでは、
結局だれからも見放されてしまいます。この会社は、競合他社とどこで戦うか、という領域を
決める必要があります」
江木さんはあまりおもしろくなさそうな顔でときどきオヤッさんのほうをちらちら気にしていた。
「今日まで社長と話し合ってきましたが、今私たちの置かれている立場や、持っているリソース
などを考えると、次のように顧客を特定化したいと思います」
中居さんからは当社のこれからの顧客は、「仕事で疲れた体に元気を与えたい三十代働きざかり
のビジネスウーマン。本物志向のビジネスウーマン」であるという説明があった。
「それを決めてどうするんだい?三十代の女性じゃないお客が来たら追い返すのか?」・・』
★小説仕立てのビジネス書です。
テーマは、マネジメントや組織改革についてです。
30歳社会人8年目の主人公が、
別れた父親の会社に誘われる、その会社にコンサルタントとして見ていた40歳代の男が、
彼のメンターとなり、
危機的な会社を、再び成長軌道にのせる、
というのが、ざっくりしたストーリーです。
随所に、お約束が盛り込まれています。
まぁ、家業を継ぐ立場になる、二代目・三代目の方にストライクゾーンという本でしょうか。
ちょっと、ターゲットが狭すぎるのが、商業的には気になるところです。
本日は、この辺で。