遠藤功著「見える化」東洋経済新報社です。4492532013
目次
序章 「見えない現場」と「見える現場」
第1章 「見える化」とは何か
1. 現場力と「見える化」
2. 「見える」メカニズム
第2章 「見える化」の体系と事例紹介
1.「見える化」の体系
2.「問題の見える化」の事例紹介
3.「状況の見える化」の事例紹介
4.「顧客の見える化」の事例紹介
5.「知恵の見える化」の事例紹介
6.「経営の見える化」の事例紹介
第3章 「よい見える化」を実現するために
1.「よい見える化」とは何か
2.自律的問題解決型組織をめざして
◆経営の3要素
◎ビジョン:WHY「なぜうちの会社は存在するのか」
◎競争戦略:WHAT「うちの会社はどんな価値を生み出すのか」
◎オペレーション:HOW「競争戦略をどう実行するのか」
◆現場力
1、決められたルーチン(日常業務)をこなすだけでなく、
現場で発生するさまざまな問題を「当事者」として解決
しようとする強い意志、柔軟な頭脳、強靭な足腰を有している。
2、現場の一部の人間だけがそうしたマインドや能力を持っているのではなく、
現場の業務に携わるすべての人間が、現場力の重要性を理解して
参加する「組織能力」にまで高められている。
3、たんに改善活動を行なうのではなく、現場力を徹底的に磨きこみ、
競合他社をはるかに凌駕する「優位性」にまで高めようとする
高い志・目標設定をしている。
◆そもそも問題とはなにか
『一般的に認識される問題とは、「本来こうなっていなくてはいけない」
という標準や基準の姿と現実に起きている姿とのギャップである。』
◆見えることの力
◆トヨタにおける「アンドン」の本質的意味
①問題の開示・告知
②個の責任による問題発見
③チームによる問題解決
◆「見える化」の四つの落とし穴
◎落とし穴1 IT偏重
「逆に、ITによって「見える化」どころか「見えない化」が
進んでしまったという、笑うに笑えない事例も数多く生まれている。」
★この本は、とても、お薦めです。
実際には、ポストイットを貼ったのが、40箇所以上ありました。
本当は、本文をもっともっと、といったところですが、
先日、ある方から、読後の感想を充実させたらとアドバイスを頂いたので、
そうしてみます(笑)。
よく組織の風通しや、企業風土、などといいますが、
抽象的な概念を実行するのは、難しいと思います。
また、数値や、明確なモノサシがないものを目標設定してしまうと、
組織運営においては、評価の混乱や問題を引き起こすとこがよくあります。
筆者は、豊富な事例紹介によって、見える化のノウハウをこれでもかと
説明し、それをきちんと体系づけています。
全体を理解しなくても、私は、あるいは、私の部署では、会社では、
これを実践しようということが、できると思います。
ちなみに、私が興味を持った事例は、
営業日報を壁に貼りだし、営業グループ全体で共有するというものです。
本日は、この辺で。