折口雅博(著) 起業の条件

書評

折口雅博(著)『起業の条件―若者文化からビジネスを生み出す方法 RYU SELECTION』
経済界 ; ISBN: 4766781368 ; (1997/02)

目次
 プロローグ ジュリアナ東京の悲劇―ベンチャースピリットを育てた試練
 第1章 起業を実現させる「夢」と「信念」―あなたの起業は実現するか
 第2章 起業家としての可能性はどのように育まれるか―私の「起業」パワーの原点
 第3章 起業成功の行動哲学―何が「強運」を引き寄せるのか
 第4章 二つのディスコを成功させた着眼点―いかに時代の流れ、本質を見極めるか
 第5章 起業家に必要な「勘」と「読み」―小さなヒントを見逃さない私の方法
 第6章 起業家の「人脈づくり」―成否を決めるネットワークはこうつくる
 第7章 ベンチャースピリットを教え込む法―社員のモチベーションをどう高めるか
 第8章 起業の盲点に気づいているか―忘れてならないベンチャー経営のリスク
 エピローグ 死ぬまで起業家―私が挑戦し続ける理由

◆惨めな少年時代

 『起業家に向いている資質とは何かと問われたら、一つだけあげておきたいことがある。
  それはコンプレックス、悔しさ、惨めさなど負の感情だ。
   正確にいえば、これは資質とはいえないが、家族環境など自分ではどうしようも
  ない何かの影響によって、負の感情が生まれる場合が多いことを考えると、資質と
  いいきってもいいと思う。
   じつは私の場合も、負の感情が起業の原点になっている。そして、それが
  「必ず成功してみせる」という意志を支え続けたといえるだろう。』

 『目標を達成するには根本土壌を必要とするというのが私の持論である。悔しさ、
  コンプレックス、惨めさなどの負の感情は、じつは成功するために必要な
  精神的なエネルギーを育む豊かな土壌なのだ。』

◆人間万事、塞翁が馬

 『オーナーやスポンサーを見つけて起業に踏み切る人も多いと思うが、そこで資金的に
  楽をした分だけ、あとからたいへんな苦労が待っていることを覚悟しておかなければ
  ならない。・・・
   自分にとって一番大切なのは表面的なプライドではなく、成功である。
  絶対に成功すると強く思っているのなら、そこで投げ出したりはしない。自分のなかの
  怒りや悔しさをコントロールして、どうすれば勝てるのかを冷静に考える。だから、
  私はいったん「名」より「実」をとる道を選んだのだ。・・・』

 『ジュリアナ東京、ヴェルファーレという二つの体験でつくづく思うのは、
  「人間万事、塞翁が馬」というこである。』

◆局地戦に気をとられるな

 『ビジネスにおいても同じだ。ある局面で負けたとしても、そこでビジネスが終って
  しまうわけではない。最終的に成功すればよい。』

 『起業したいと真剣に考えるのなら、欲望を強くもつことだ。
  「自分は事業をやりたいのだ。成功したいのだ」
  毎日毎日自分に言い聞かせる。尊敬する起業家の写真を壁に貼って、自分も彼のように
  なりたいと念じて潜在意識に訴えるというのもいいだろう。
   潜在意識のなかの偉大な力は、毎日のそうした働きかけで、必ず高まっていく。』

◆だれにも負けない努力をしているか

 『稲盛会長の著作はすべて読ませていただいたが、そのなかに書かれていた
  「経営哲学十二カ条」のなかで、一番単純だが、一番感銘を受けた言葉がある。
  それは「誰にも負けない努力をしなさい」というものだ。』

◆すべては自分の責任と考え、有言実行する

◆目指すは人材総合商社

◆「つきあい方」を瞬時にイメージできるか

 ◎相手の興味を見抜く

 ◎嫌われないこと

★この本は、折口氏の処女作(?)、約10年前にかかれたものです。
 今、起業ブームですが、資金の話や、二度も裏切られた話など、
 とても参考になります。

 冒頭では、3000万もするフェラーリ テスタロッサを妻に独立を説得するために
 購入したとか、

 商工ローンや、街金に借りてでも、給与や返済は遅らせなかった、

 タレント事務所でレースクィーンを大量に抱えていたなど、

 今まで、知らなかった一面も、ありました。

 折口ファンには、お薦めの1冊です(笑)。

本日は、この辺で。