大損社長日記―元“マネ虎”経営者が100億円損して悪戦苦闘する大言壮語録

書評

『大損社長日記―元“マネ虎”経営者が100億円損して悪戦苦闘する大言壮語録』南原 竜樹(著)
出版社: 扶桑社 (2006/12) ISBN-13: 978-4594052904

 『 ある程度の資金さえ投入すればあと一歩で成功、というところで息切れしはじめていた
  我が社は、買収するには絶好のタイミングだった。要するに、背中に金銀財宝を背負って
  海を泳いできた男が、あとちょっとで岸にたどりついたというところで力尽きて溺れそう
  になっていた。そこに、その様子を岸から見ていた別の男が、そのお宝を市価の10分1の
  値段で売ってくれたら命を助けてやるよ、と言っているようなもんだ。』

◆MGローバー、破綻

 『 こんなことはキレイごとだと思われるかもしれないが、自分はどうなってもいいから、
  社員が路頭に迷うというようなことだけにはなってほしくなかった。親が重い病気に
  かかった子供の身代わりになれればと願うときと同じ心境だった。こう見えて僕は、
  冷徹かつ現代的な経営者でもなんでもなく、古典的な男なのだ。だからこの決断は、
  本当につらかった。』

◆名刺の実力を自分の実力と勘違いするな

◆「会いたい」と思えばたいていの人に会える

◆いつもスーツ姿で

 『 もうひとつ、僕が他人への印象づけとうい意味でいつも大切に考えているのは、
  服装だ。僕の場合は、私服を着ないということ。いつどこに行くにもスーツ姿というのが
  僕の形になっている。』

◆黄色いカウンタックでヤクザ事務所に殴り込み

 ◎結局は「腹をくくった者」の勝ちなんだ

◆打つ手すべてが裏目の連続、大振りの三振ざんまい

 『 その時点でローバーから撤退すべしという意見もあった。そう言ったのは、チェッカーモータース
  の元社長で、顧問をしてもらっていた兼子さんだった。兼子さんはこれ以上ローバーに入れ込むのは
  やめたほうがいいとハッキリ僕に言った。でも僕はそれを聞き入れなかった・・・・。
   年商100億突破の野心に燃え、拡大路線で考え続けていた僕に、撤退などという言葉は
  入ってこなかった。すでに莫大な投資をしている。いま撤退すればそれが全部パアになる。
  60万の大軍でロシアに大遠征したはいいが、雪と寒さにやられ、何十万もの兵を失って引くに
  引けなくなり、歴史的な敗北を喫したナポレオンの心境だ。僕にはナポレオンの気持ちがよくわか
  る。僕も英雄ナポレオン同様、撤退に踏み切れなかった。』

★マネーの虎に出演していた、有名な社長さんだそうです。
 わたしは、存じませんでした。著書もけっこうあります。

 上場しそこなってということで、100億円損したという点と、
 20億の借金を抱え、毎月2千万返済を続けていることが売り<?>です。

 でも、
 そんな状況でも、仕事をしていることが楽しいと、言えるのは、天才的です。

 『僕は、自分の仕事が楽しく感じられることほど、幸せなことってないんじゃないかと思う。』

本日は、この辺で。