『足し算と引き算だけでわかる会計入門』山田咲道

書評

『足し算と引き算だけでわかる会計入門』山田咲道 (著)
日本経済新聞出版社ISBN978-4-532-19388-1

目次

第1章 会計は専門家のもの!? -会社員と会計のはなし
第2章 もうけることは、最高だ -損益計算書のはなし
第3章 会社にも「フトコロ具合」があった -貸借対照表のはなし
第4章 お金は動きつづける -資金繰りのはなし
第5章 会計制度変更で、会社は大騒ぎ -会計ビッグバンのはなし
第6章 会計は道具だ! -会計と経営と個人のはなし

◆決算書が読めれば、会社のすべてがわかる!わけじゃない
山田:決算書は判断の材料として基本中の基本だけれど、それで会社のすべてが
わかると思ってはケガをしますよってことです。でも、不振続きの会社は
実態の「数字」が悪いのはまちがいないんです。
マナブ:なぜ、実態が表れなくても許されるんですか。
山田:日本の会計ルールが、ものすごく古くて、いまの会社の実態とズレて
きたんです。だからそのルールを使えば、お化粧しやすかった。それに、
もともとルールにはあいまいな面があるというのは、前にも言ったとおり。

◆利益で一番重要なのは?
山田:おさらいすると、売上総利益、営業利益、経常利益、税引前利益、
税引後の当期利益ね。
マナブ:そんなにいっぱい利益の種類があるんだったら、どれを意識しながら
仕事しろと言うんですか?僕は、同時に五つも六つも意識できません。
山田:それは、誰もできないでしょう。損益計算書の説明のときにごちゃごちゃ
と理論的には説明しました。

◆いい会社が見分けられるのは、本当でしょうか?
マナブ:貸借対照表って、資産と負債と資本の関係図だとすると、いい会社とか、
悪い会社とか見分けられたりしませんか。
山田:おっ、なんか成長してますね、質問が。答えましょう。ある程度は、わかりますよ。
たとえば、この会社どれくらい借金してるのかなとかって。
マナブ:へぇー。たとえば、損益計算書と合わせて見れば、売上のわりに借金が多いなぁ、
とかって。
山田:そうそう。逆に、この会社、全然借金しないで経営してて、すごく健全な
会社だなって。

◆黒字の会社が倒産する!?
山田:もうかってる会社だって、資金繰りが苦しくなることってありますよ。
それに、オーバーな表現すれば、黒字の会社が倒産することだってあります。
マナブ:そんなこと、ありえるんですか。それって資金繰りっていうのと
関係ありますか?
山田:資金繰りっていうのは、目の前のお金のやりくり。黒字の会社でも、
目の前の現金がなくなっちゃうケースってありえますね。

◆税効果会計の「効果」ってなんですか?
マナブ:じゃ、税効果会計の「効果」ってどういう意味ですか?
山田:まぁ、二〇〇万円分を前払いにするよっていう行為を「効果」って呼ぶんです。
マナブ:よくわかりません。
山田:たしかに、名前はよくわからないですよね。でも、別に詳しく知らなくても、
いいですよ。実態に合った利益や資産が決算書に表示されるようになった、
くらいに覚えておけば。

◆数字から会社のすべてがみえますか?
マナブ:だんだん数字が会社のすべてを表すってことがわかってきました。
山田:それが、すべて表す、ってわけではないんですよね。
マナブ:会社の大部分が数字で表せるというのは・・・。
山田:つまり、会社経営の結果はすべて数字となって表れます。でも、過程は数字だけ
では測れないことがあるんです。だから、会社って難しいんです。

★パソコン周辺機器メーカーに勤める、入社2年目の営業マン「マナブ」さんと、
公認会計士の「山田」さんとが会話をする設定で、読み進めていくと会計の概要が
自然と身につく、という内容の本です。
各章を読み終えると、それぞれ損益計算書、資金繰り等の各テーマの内容が
おおよそ理解でき、また文章が会話形式なのでとても読みやすく進められます。
ですので、経理を直接担当されてない他の部署の社員の方や、それこそ新入社員の方など
にもお勧めの一冊です。

本日は、この辺で。

編集後記

昨日は、ムスメ(ぶーちゃん)の小学校の入学式に行きました。

仕事を休んでまで行くことには、かなり、ためらいも有りましたが、

行ってみると、たくさんのパパが来ており、驚きました。

式は、非常に、アットホームな感じで、

我が子の成長に、ちょっと嬉しくもあり、

行って良かったなと思いました。

 

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