『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ

書評

『私はこうして受付からCEOになった』カーリー・フィオリーナ(著)
出版社: ダイヤモンド社 (2007/11/30) ISBN-10: 447800059X

目次

◇秘書の仕事を通じて、働く楽しさに目覚める
◇売り込みの営業電話に恐れをなす
◇初の営業現場は、ストリップ・クラブ
◇裏切り、絶望、そして生涯最高の出会い
◇自分の人生は、自分のモノサシで測って
◇権力を使わなければならないとき
◇きっかけがあれば、変わることはできる
◇100年の歴史を持つベンチャー、誕生
◇世界で最もパワフルな女性
◇全員が変わりたいと思えるか
◇プロキシー・ファイト 他

『 どんな結果を招くことになっても真実を話す。それがいつだってベストだと私は信じている。
一時間ほど考えて、私は返事をした──本当のことを話しましょう。取締役会は私を解任した
のだと。記者会見で私はただ次のことだけを言った。「戦略の実行について、取締役会と私の
間に意見の相違があったことを残念に思う。私は取締役会の決定を尊重する。ヒューレット・
パッカードは偉大な企業だ。社員全員の幸運を心から祈る」』

◆両親こそが、最高の贈り物

『 父も母も、自分の力、そして自分が何者であるかを示さなければならない、という強い意志を
持っていた。同時に、忘れたいのに逃れられない何かも背負っていた。自分たちのために、そして
子供たちのために、よい人生を築きたいという思いは人一倍強かったに違いない。そのために必要
なのは教育だという点で、二人は完全に一致していた。勤勉と規律と意思が二人のモットーである。』

◆初めての決断、初めての自立

『 そして悩みながら実家に帰ったとき、突然、劇的な瞬間が訪れた。あれは日曜日の朝、シャワーを   浴びているときだった。頭に光が射し込んできたような感じ、とでも言うのだろうか。シャワー
ルームのタイルの模様まで、まだはっきり覚えている。
なぜ毎日頭痛がするのか、わかった。深く考えもせずロースクールを選んだのがどんなに愚かな
ことだったか、思い知った。二十二歳になってようやく、両親を喜ばせるための人生はあり得ない
ことに気づいた。与えられた贈り物を生かしたいなら、自分の力で何かをやり遂げたいなら、
自分が本当にやりたいこと、心を捉えて離さないことを見つけなければいけない。
私の人生は、私のもの。やりたいことをやらなければ。そう気づいた瞬間に頭痛は嘘のように
消える。私はシャワールームを出ると、心の準備をした──両親を失望させるための。
カミュはたしか、こんなことを言っていたと思う。「しあわせになりたかったら、他人のことを
あまり気にかけてはいけない」。とうとう人生の重大な決断を下した私は、満足だった。怖くは
あったけれど、しあわせだった。この日に私は大人になったのだ。困難な決断を自分一人で下した。
結果を恐れてはいたけれど、正しい選択をしたという自信があった。』

◆マイナスからのスタート

『 帰り道でボブがおかしそうに言った。「君は発表していたから気づかなかったかもしれないが、
出席者の表情を見ているのはなかなか愉快だったよ。君が立ち上がった瞬間に、全員が、なんだ、
女か、という顔をした。次に君が話し始めると、表情が変わった。お、なかなかやるじゃないか、
どうやら思ったほど馬鹿じゃなさそうだ、というふうにね」
そして、力づけるように続けた。「ねえ、カーリー。私が発表者だったら、たとえ私を知らない
人でも、この男が低脳だとはまさか初めからは思わないだろう。だが、君はそう思われてしまう。
君は実力で説得しなければならないんだ」
私はそのときちょうど三十歳だった。そして信じられないかもしれないが、女だからという理由
だけで能力を疑われた経験は、それが生まれて初めてだったのである。私が女で、ふつうに女の
魅力を備えているせいで、頭が空っぽだと思われるのだ。もちろん、いわゆるセクハラを受けたり、
誘われたりしたことはある。でも、ボブが言ったのは・・』

◆よき仲間たちとの別れ

『「キャロル。私は、自分に嘘をついたらいけないと思う。自分のなりたい自分にならなければ。
誰が何と言おうと、自分を偽ってはだめ。自分がしあわせで誇りを持てるような人生を遅れれば、
それでいいんじゃない」。そして私は抱き合ってさよならを言った。

★原書のタイトルは、もしかすると、「タフ チョイス」のようで、「私はこうして受付からCEOになった
とは」だいぶ違うようです。
「女性の品格」が大ベストセラーになったそうですが、
この本も、数々の試練をかいくぐって、出世の階段をかけあがっています。

正直、とても、面白い内容で、速読どころか、
読みいってしまって、まだ、半分ぐらいです。

非常に、読み応えがあり、
率直な心の内を、描いていますので、
物凄く、お薦めです。
長い休みに読むのに、ぴったりの1冊です。

※ここから、休み明けです。
じっくり、休み中に読みましたが、
困難に次ぐ、困難です。社長を目指す人、あるいは、いま改革途上で、
いろいろな障害で、めげている人には、ぜひお勧めです。

本日は、この辺で。