『フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」』

書評

『フェラーリと鉄瓶―一本の線から生まれる「価値あるものづくり」』奥山清行(著)
出版社: PHP研究所 (2007/03) ISBN-10: 4569656439

目次

 第1章 カーデザインで諸国を遍歴
 第2章 日本人の知らないイタリア
 第3章 イタリアのものづくりに学ぶ
 第4章 コミュニケーションとしてのデザイン
 第5章 なぜフェラーリは高くても売れるのか
 第6章 クリエイティブであり続けるために
 第7章 カロッツェリア的なものづくりへの挑戦

-以下、アマゾン商品説明より引用-

『商品の説明

  出版社/著者からの内容紹介
   フェラーリのデザイナーが初めて語る、デザインの要諦、ものづくりの秘訣とは……?
  著者の奥山清行氏は、フェラーリのデザインを担当するカロッツェリア(イタリ
  アにおけるデザイン工房)であるピニンファリーナ社で、デザインの総責任者で
  あるデザイン・ディレクターを務めた人物である。』

-以上、アマゾン商品説明より引用-

◆子供の頃からクルマ好き

 『 日本の伝統文化は、禅に代表されるようにシンプルさが特徴です。ぼくはピニンファリーナの
  追求するシンプルさと、日本の伝統文化は、どこか共通するものがあると、子供のころから
  感じていました。』

◆好きなことだから努力できる

 『 アメリカのすごいところは、人生をいつでもやり直せるところです。アメリカで教壇に立っていた
  時の生徒に、建築事務所を開いていた人がいるのですが、彼は四十二歳になってから、
  「やっぱりクルマのデザインがやりたい」と大学に入り直しました。
   ぼくの場合は、アメリカでグラフィックデザインから工業デザインの道に仕切り直しをして、
  子供の頃から好きだったクルマのデザインをやる仕事に就けました。「好きこそものの上手なれ」と
  言いますが、人間はやっぱり好きなことにはエネルギーを傾けられるものです。それに、
  好きなことだったら、いくら努力してもつらいとは感じません。自分にとって何が好きなこと
  なのかを見つけること、そして途中からやり直してでもその道に進むことが、人生では
  重要だと思います。』

◆イタリアは中小企業の国

 『 イタリアの会社の80%は、社員が二十人以下の中小企業です。家族経営のところがすごく
  多くて、よく潰れます。そのたびに路頭に迷っていたのでは大変なので、
  労働者達は業界内の労働組合に加盟しています。』

◆意外に働くイタリア人
 
 『 日本の人たちは、自分ではよく働くと思っているかもしれませんが、定時の時間帯の効率が
  非常に良くありません。そして五時から八時くらいまでの残業時間になると、効率がすごく良く
  なります。そんなことなら、朝からその効率で働けばいいのにとよく思いますが、
  やっぱり残業時間が出ないと困るのでしょう。』

◆忙しい人にどんどん仕事が回る

 『 また、イタリアの法律では、社員を首にすることがほとんど不可能ですから、
  負け続けているデザイナーをお払い箱にすることもできません。会社は「辞めてくれないかなあ」
  と思っているのでしょうが、アイデアスケッチで負けてコーヒーを飲んでいるだけの人も、
  ちゃんと給料がもらえています。それもイタリアという国なのです。』

★デザイナーの方の本は、初めてのような気がします。
 ちょうど、神田さんの講演だったか、CDで、
 「起業家が、フェラーリを購入するにも、社会的な意義がある。
 なぜならば、イタリアの伝統産業を守ることに繋がり、
 しかも、そのデザインは日本人がやっているから、日本文化の発展にも貢献できる」
 なんて、話に、
 へぇー、そうなんだと、感心してたところ。

 本屋で、この本を見かけ、迷わず購入しました。
 いわゆるコラムですが、
 アイデア出し方法や、
 外国でのビジネスの仕方。
 とりわけ、イタリア好きの人には、かなりお薦めです。

本日は、この辺で。

編集後記

このブログは、タイトルに「教えて会計」とありますように、

そもそも、自分が経理・会計を、勉強しようという趣旨で始めました。

ところが、

当初、コンピュータシステムの営業パーソン兼、営業マネージャーの身で始めたのですが、

いつの間にか、経営陣の一角を担う立場となりまして、

業務上の必要にせまられ、

主に、マネジメントや、社長本など、経営に関する本がメインとなってしまったのが現状です。

といわけで、

年度末としては、初心に戻ってと、経理本に特化します。と、宣言したいのは、やまやまですが、

春の陽気にように、読者の皆様に、温かく見守って頂ければ、幸いです。