『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 』香山 リカ

書評

『スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 』香山 リカ(著)
出版社: 幻冬舎 (2006/11) ISBN-10: 4344980034

目次

 序章 私の前世を診てください
 第1章 人は死んでも生き返る?
 第2章 スピリチュアルのカリスマたち
 第3章 江原啓之という現象
 第4章 スピリチュアルで癒されたい
 第5章 スピリチュアルちょい批判
 第6章 あくなき内向き志向の果てに

 『・・もう説明するまでもないだろう。いま「何らかの効果があるならば、それが心理的効果でも
  本物の薬効でも、どちらでもいいじゃないか」と考える動きが、利用者のみならず、その商品や
  サービスの提供者にも起きているのだ。』(P-154)

 『「精神科医は一応、科学者なんで、前世なんて非科学的なことはわからないんですよ」と答えると、
  目に怒りの炎が灯ったままの彼女は、「だって、精神科医ってココロだとか魂だろか行ってるじゃん!
  それなのに前世は非科学的だなんて矛盾しているよ!」と吐き捨てるように言い、「もういいよ!」
  と診察室を出て行ってしまった。
  「精神科医なら話さなくてもわかる」「精神科医なら前世も診てくれるはず」という確信を持って
  やってくる人がいるとは、しばし呆然となったのだが、そのあとで次第に「彼女の言うことにも
  一理あるな」という気がしてきた。』

◆子ども界の隠れたベストセラー

 『カラフル』

◆企業の論理とスピリチュアル

 『・・ジャーナリスト斉藤貴男氏の「カルト資本主義」(文藝春秋、1997年)
  には、超能力や永久機関、心霊現象などのいわゆるオカルティズムに傾斜している企業、
  経営者たちの姿が浮き彫りにされている。この本の中で、京セラの稲盛和夫名誉会長が、
  自身が主催する私塾で堂々とこう講話している場面が取り上げられている。

     宗教で言う”あの世”、あるいは霊魂というものがあることを信じてほしいんです。
    21世紀、人類が最終的に救われるのだとすれば、それは人類があの世の存在を
    わかったときです。

  そして、会社経営とは、他人の家族までを養う「利他行」であり、経営者はその仕事を通して
  魂を浄化しているのだ、とも言う。このことばを、斉藤氏はこう分析する。』

◆「サムシング・グレート」からのメッセージ

◆あとがき

 『 そして結局、私自身はスピリチュアルにハマるタイプなのか、そうでないのか、
  と問われれば、答えは明らかに後者のほう。私は本書を執筆する前も後も、
  「スピリチュアルにハマらない人」なのである。
   しかし、いまの時代、こうカミングアウトするのには若干の勇気がいる。誰かに
  「スピリチュアルはどうも苦手で」と言うときには、「頭が固く感性の鈍い人」「目に見える
  世界しか信じられない心の貧しい人」と思われているのではないか、と気になってしまう。』

★江原氏のブーム(?)について、多くのページを割いています。
 若干、そのメインの支持層である女性に、やや批判的かな、と思います。

 ですから、
 男性で、「スピリチュアルにハマらない人」が、理論武装するには、最適の一冊です。

 ちなみに、
 私の場合、この本に出てくる、稲盛氏や天外伺朗さんなどに、傾倒しており、
 神田さんの信者なので、
 本書の定義によると、
 ハマッている人になるようです。
 以前は、「スピリチュアルはどうも苦手で」というタイプでした。
 ある方の解説によると、
 男性のスピリチュアルの限界は、本田健さんらしいです。

本日は、この辺で。