『ウェブ人間論』梅田 望夫 平野 啓一郎 (著)

書評

『ウェブ人間論』梅田 望夫 平野 啓一郎 (著)
出版社: 新潮社 (2006/12/14) ISBN-10: 4106101939

目次

 第1章 ウェブ世界で生きる(ネットの世界に住んでいる検索がすべての中心になる ほか)
 第2章 匿名社会のサバイバル術(ネットなしではやっていけない五種類の言説 ほか)
 第3章 本、iPod、グーグル、そしてユーチューブ(表現者の著作権問題「立ち読み」の吸引力 ほか)
 第4章 人間はどう「進化」するのか(ブログで自分を発見する「島宇宙」化していく ほか)

 『 [平野]そうですね。(ウェブ進化論)で、「グーグルは自らのミッションを(世界中の情報を
  組織化〈オーガナイズ〉し、それをあまねく誰からでもアクセスできるようにすること)と定義している」
  という文章を読んだとき、やっぱりちょっとスゴイと思いました。』

 『 [平野]ええ、ただ、インフラの話をしたのは、通信速度が速くなって常時接続になったお陰で、
  圧倒的にネットが身近になって、誰もが「ネットで何かしよう」という気になったんじゃないかと
  思うからです。ダイアルアップで、接続時間と料金とを気にしつつ、重たい動画や画像をイライラ
  しながらやりとりしていた時には、ネットの世界は、なんというか、めんどくさい印象だったし、
  限定的な利用に止まっていた気がします。少なくとも、その中に「住む」という感覚からはほど遠かった。
  その心理的な抵抗感が取り払われたということですが。』

 『 [梅田]そう考えると例えば英語圏やフランス語圏というのは、ネット上の言語の大陸のようになって
  いくのかもしれません。その中で、日本は国民と言語が一体一対応しているがゆえに、ある種の孤立を
  強いられる可能性があります。サミュエル・ハンチントンの[文明の衝突]に、「多文明世界で、日本は孤立する」
  という表現がありますが、ネット世界でもそれと似たようなことが起きていくんじゃないでしょうか』

◆ブログで人は成長できる

 『 [梅田]そうですね。ブログは書き始めて四年になるんですが、自分でやってみて痛感したのは、文章の
  推敲が足りなくても、少々誤字があってもいいから、リアルタイム性と勢いが必要だということです。
  かえって推敲が足りないほうが突っ込みどころがあって、議論が盛り上がる場合もあります。』

◆リンクされた脳

 『 [梅田]そうなんです。感覚というよりも、本当にツールを使いこなして常時繋がっていくということなんでしょう。
  あるアメリカ企業に大学生がインターンとしてやって来たときの話で、企業が何を頼んでも彼はすぐにこなしてくる。
  これはすごい奴だと思って、いろいろ聞いてみると、その子が何から何までできるんじゃなくて、ネットで
  常時繋がった何百人もの友達の中から、テーマごとに助けてくれそうな人を選んではやり方を聞いて、
  仕事をこなしているんですね。おそらく今の十代のアメリカは、たくさんの質の高い友人とネットを介して
  脳がつながった状態で世の中に出たい、と思っているはずです。「Facebook」という米国の大学生向けの
  SNSの普及率と利用度は驚くべき高さです。』

★理想の恋人に出会えるかという、ページでは、ちょっと昔まで携帯電話はなく、
 女の子の自宅に電話をかけると、親が出たというエピソードが出ていました。

 確かに、そんなことがありました。
 もぉ、電話するには、大変な勇気がいったもんです。
 反面、個人情報保護なんて、ウルサイことがなかったんで、
 同じクラスなら、電話連絡網で、電話番号が分かったんですけど。

 ネットの世界は、ここ10年で大変化をしました。その要因のひとつで、大きなものが、
 上にもあるように、ダイアルアップから、常時接続への転換ですね。
 そして、今、携帯電話の常時接続化や、ワンセグでの動画配信が、この3年ぐらいで
 大きな変化をもたらしそうです。

 そんなこんなで、
 電話を買い換えようと思います。もちろん、ワンセグ対応です。

本日は、この辺で。