「持たざる経営」で競争時代を勝ち抜く!―注目を浴びる「大家さん方式」のすべて

書評

西田憲正著「東横インの経営術 女性のセンスを生かして日本一のホテルチェーンを創る」日本評論社です。4535584087

目次
 プロローグ 「素人集団」が日本一のホテルチェーンを創り上げた!
 第1章 女性のマネジメント能力に注目せよ!―抑圧されたパワーを推進の原動力に変える方法
 第2章 一年間で素人女性をプロにする!―現場主義と全権委任で人を育てる
 第3章 素人だからわかる、ビジネスホテルの理想型―異業種からの参入だったからこそ、現在の成功がある
 第4章 「持たざる経営」で競争時代を勝ち抜く!―注目を浴びる「大家さん方式」のすべて
 第5章 「一ミリの工夫」がお客様を呼ぶ―驚異の稼働率を実現する独自の「社内制度」の全貌
 第6章 私の価値観を変えた二つの体験―「大学院入学」と人生を変えた「内観」
 エピローグ 駅前旅館と内観を全世界に!

◆ひょんなことから”ママさん”に支配人をまかせたところ・・・・

◆コンセプトは「駅前旅館の鉄筋版」

◆女性にまかせたからこそ、いまがある

◆素人だから常識を打ち破れる

 「そもそも私が安価な宿泊料金を設定できたのは、ホテル業のまったくの素人だったからだ。
  ホテルの宿泊料金をどうやって決めるかを知らなかった。だから、単純に建設コストと
  可動率予測から割り出した。また、東横インにレストランや宴会場がないのも、
  私たちが素人だったからできたことだと思う。本当に必要なものと不要なものを
  しっかりと見極められたのは、『ホテルとはかくあるべき』という概念から
  自由だったからだろう。」

 ◎自動販売機のドリンクの値段は、清涼飲料水なら100円
 ◎「朝食無料サービス」

◆支配人に向く人、向かない人
 ◎負けず嫌いな人
 ◎熱意のある人
 ◎自分のしたことを見つめて、良い悪いの分析をして将来に役立てることができる人
 ◎会社をよくすることが自分の暮らしをよくすることにつながるという、
  前向きな愛社精神を持てる人

◆人材を見抜くポイントは?
 ◎学歴はまったく不問である。

 ◎小学校に上がる前の子どもを持つ女性には、「やめろ」といっている。
  何より子どもがかわいそうである。

◆研修期間は「サンキュー・ゴメンネ」価格

◆「不向きならすぐに辞めてもらう」のは、お互いのため

◆高給?薄給?気になる支配人の給与体系
 ◎支配人たちは、決して高級取りというわけではない。
  むろん、働いた成果物としてお金はほしい。しかしお金だけのために働いているわけでない、
  というのも事実だ。亭主がしっかり給料を稼いでくる支配人たちも大勢いる。
  社会と直接触れ、生きがいを感じたいという意気込みを持つ女性にとっては、
  お金は二の次なのかもしれません。

◆「東横インとはどのようなホテルか」

 ◎駅前旅館の鉄筋版

 ◎土地建物賃借方式
  「ホテルを所有しているのは東横インではなくその土地のオーナーさんだ。東横インは
   オーナーさんからホテル運営を委託され、契約期間中(30年)、毎月オーナーさんに
   家賃を支払う。オーナーさんはそのなかから、建設時に融資を受けた借入金を返済する。
   メンテナンスに関しては、費用その他すべて東横インが受け持つので、
   一度ホテルができてしまえば、オーナーさんの負担は何もない。」

 ◎徹底したローコストオペレーション

◆経営者こそ、勉強しつづけよ

★なかなかユニークな本です。
 独自のビジネススタイルを築かれていますが、
 それを偶然の産物、と仰っています。狙ってやったビジネスは、全て失敗して、
 サイドビジネスのつもりだったホテル業が本業になってしまったそうです。
 もともとは電気設備工事会社を、父から継いだのが始まりです。

本日は、この辺で。