さあ、起業と、まずは、法人登記終わったし、
次は、銀行で新設法人の口座開設と、
窓口に行ったら、実績がないので断られた。
もともと、自営業で実績があって、
取引先から株式会社へ法人成りして欲しいとのことで、
会社を作ったのに、口座が法人にならないと請求書を出せないから困った。
なんとか、口座開設ができる方法が知りたい。
こんな疑問にお答えます。
✓もくじ
1.都銀で会社・法人の銀行口座が作れないときは、ネット銀行か信金!
2.信金、地方銀行、都市銀行など金融機関の違い
3.ネット銀行で法人口座の開設なら、ジャパンネット銀行がおすすめ
この記事を書いている私は、社長歴13年目。
新規起業が4社、現在5社の会社経営をしていいます。
もちろん、新設の口座開設から、資金調達までを経験していまるので、
3手先を読んだ、銀行の付き合い方を、いつも考えています。
■都銀で会社・法人の銀行口座が作れないときは、ネット銀行(ジャパンネット銀行)か信金!
結論として、都銀で会社・法人の銀行口座が作れないときは、ネット銀行か信金での口座開設がおすすめす。
では、なぜ「銀行が新規法人の口座開設に後ろ向き」かというと、それは金融庁の指導があるからです。
最近では、個人で、新しく銀行口座を開設しようとしても、かなり難しくなっています。ましてや、法人となると・・・。
それは、テロリストや、振り込め詐欺(ふりこめさぎ)、
「はんしゃ」と略される反社会的勢力との金融機関との取引を、金融庁が厳しく監視しているからです。
さらに、マネー・ロンダリングを撲滅するためです。
マネー・ロンダリングとは、麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、
資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したりする行為。
その結果、まず米国で、3.11のテロ以降、金融機関への規制が強化され、これがグローバルスタンダードとなって、
日本にもおよんでいます。
それが、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」です。
ひと言でいうならば、金融機関は、口座開設の際の本人確認が、厳格に義務付けられました。
具体的には、法人の場合、名称及び本店又は主たる事業所所在地、取引を行う目的(銀行口座を開設して何に使うか?)。
さらに、その法人の代表者、および、その事業経営を実質的に支配する関係者が他にある場合にはその本人特定事項と、
本人確認記録の作成です。
さらに、疑わしい取引の届出等です。
もちろん、ほとんどの人、法人には、こんな怪しいことないのですが、
金融機関は、全ての新規法人を、怪しいと思って、「シロ」だということを確信・納得する必要があるわけです。
これ、大変ですよね。
都市銀行・地方銀行は、こうしたことに人的コストをかけられないので、結果として、断らざる得ないのです。
そこで、「頼れる街の信用金庫である」信金の出番です。
信金では、原則として、営業担当者が、客先の商店・事務所に訪問して、集金や融資を行う、営業スタイルをとっています。
ですから、開設時に、事務所に訪問して、所在の確認を行えることはもちろん、
その後も、定期的に訪問して、継続的な所在の確認が行えます。
また、これらの活動が、信金の小さな支店営業エリアの範囲内にあることから、定期的な巡回が可能となっています。
ただ、全ての信金が、口座開設に協力的かというと、決してそうでもないようです。
ですから、開業・起業が決まったら、事務所のエリアが決まっている人は、
ぜひ、まずは個人でよいので、地元の信金に口座の開設をして、無理ない範囲で積立貯金などするとアピールすると良いです。
信金の場合は、かなり細かく、取引履歴を実績としてみてくれるので、
小さな行動の積み重ねが重要です。
逆に、地銀→都銀と大きくなるほど、個人の実績はほとんど反映されないと考えたほうが良いです。
そして、近くに信金の支店がない場合などは、ネット銀行が最後の便りの綱となります。
ネット銀行の場合も、開業が1年など、経過しているほうが審査が楽ですが、
起業直後でも、ホームページや、パンフレットなどによって、
営業実態を確認することで口座開設が可能になっています。
以上の理由から、
都銀で会社・法人の銀行口座が作れないときは、
ネット銀行か信金での口座開設をまずは行い。
1年から数年の営業実績を作ったうえで、改めて、都銀での銀行口座の開設がおすすめす。
■よくある質問:信金、地方銀行、都市銀行など金融機関の違い
起業して最初のころは、とにかくメガバンクに口座を開設して、
できたら融資も受けたいと、誰しもが思います。
また、信金、何それ、と小馬鹿にした態度をとる人もいるかもしれません。かつての私自身もそうでした。
ところが、起業して間もないベンチャーや、中小・零細企業が付き合うべきは、絶対に信金です。
出世魚というのがありますよね、実は銀行との付き合いも同じで、
信金→地銀→メガバンクと、出世していくのが良いのです。
逆に、今まで地銀と付き合った会社が、いきなり、信金にアプローチすると、
経営不振で資金繰りに困っているのではないかと、警戒されて、
本来付き合えるものが、付き合えなかったりします。
では、信金、地方銀行、都市銀行など金融機関の違いを説明していきます。
信金(信用金庫)とは
信用金庫や信用組合は、地域社会の利益を優先しています。
会員や組合員の出資による共同組織の非営利法人だからです。
ただ、金利は若干高めです。貸し出しのロットが小さいので、一回の融資あたりの事務コストが大きくなりがちだからです。
ただ、逆に言うと、起業したばかりの、小さな会社・法人であっても、融資の相談に乗ってくれます。
まずは、金利が高い低いよりも、実績を作っていくことを最優先すべきです。
とにかく、地域密着型なので、銀行員とこまめにコミュニケーションを取り、
融資だけでなく、販売先のマッチングなどの営業協力を要請するなど、していきましょう。
地銀(地方銀行)とは、
地銀は、地方都市に本店を構え、地域に密着し経済を支える役割を担っています。
取引先は地元の中小企業が中心で、地方銀行も、信金と同じく、地域密着型です。
信金よりは、金利も安く、大きめの資金需要にも対応ができます。その分、信用金庫よりアプローチが難しいです。
信金と同じく、保証協会付融資が中心です。信用保証協会とはパイプが太い地銀が多いです。
メガバンク経由で断られた融資が、地方銀行から出し直すと、チャンスがあります。
地方銀行は、優劣がかなりハッキリしてきたので、銀行毎に、営業姿勢が積極的がどうかは、大きく異なります。
都市銀行(メガバンク)とは
都銀は、東京などの大都市に本店を構え全国各地に支店網があります。
取引先は上場企業や大企業が中心で、海外にも業務展開を行っています。
メガバンクは、貸出し金利も安く、資金量も豊富なので、大口の融資に強いのが特徴です。
ただ、小さなベンチャー企業は、お互いに無用の存在です。
都銀も、私が借りた12年くらい前は、中小企業向けのビジネスローンに力を入れている時期もありました。
現在は、ほとんど力を入れていません。今後、AIローンの商品化がすすめば、
再度、中小企業向けの営業を強化するかもしれません。
メガバンクと付き合うのは、年商5億以上が一つの目安です。
メガバンクは、プロパー融資を借りるときに力を発揮します。
銀行から調達が必要なな金額が、1億円を超える前に、メインのすくなくとも1つは、メガバンクにする必要があります。
■ネット銀行で法人口座の開設なら、ジャパンネット銀行がおすすめ
では、ひととおり、金融機関を説明した上で、信金をおすすめしたところで、
次は、インターネット銀行です。
ネット銀行とえいば、楽天銀行、イオン銀行、セブン銀行など様々ありますが、
法人口座開設で、私のおすすめのネット銀行は、「日本初のインターネット専業銀行」であるジャパンネット銀行です。
というのは、ジャパンネット銀行で法人口座を開設すると、その後、ビジネスローンの申込がしやすいからです。
ジャパンネット銀行のビジネスローンは、「申し込みやすい・借りやすい・返しやすい」とうたっています。
無担保で最高500まで融資、契約期間は1年(自動更新)で、
「お申し込みはネットから!ご契約まで来店不要」ということなので、まさに、起業して忙しい実には助かりますよね。
ジャパンネット銀行「ビジネスローン(法人向け)」とは
ジャパンネット銀行ビジネスローンの特徴は、以下の通りです。
特徴:金利 変動金利4.8%から13.8%(2019年5月30日以降、本日現在)、
借入可能金額10万円から500万円まで(10万円単位)、申込来店不要、審査期間不明、担保不要。
。
ジャパンネット銀行「ビジネスローン(法人向け)」のメリットは、以下の通りです。
1、借りやすいインターネット融資であること。
ご利用限度額の範囲内で何度でもご利用可能となっています。
カードローンと同じ形式ですね。
口座開設も同時に行う場合は、「お申し込みからご入金まで口座開設期間を含め最短5営業日程度必要」とのこと、十分早いです!
先に、口座開設を行っていれば、最短2営業日!
2、申込・契約に来店が不要で楽。
これぞ、インターネット融資ですね。さすがインターネット専業銀行です。
資金使途・借入金の使い道も、事業用であれば、自由なので、資金使途確認資料の必要もありません。
3、400万借りても、月の返済額が10万円と、資金計画が柔軟に考えられる。
経営計画、資金繰り表を作って、借入するものですが、企業当初は必ずしも計画通りにいかないもの。
そんな時に、少しでも、月の返済額は少ないのは助かります。逆に、予定以上に利益がでたときには、返済を前倒しすることで、
利子を削減することもでき、さらに、利益アップの好循環につながります。
4、ジャパンネット銀行「ビジネスローン(法人向け)」のホームページの情報が充実している。
電話して問い合わせするのが不要なほど、ジャパンネット銀行「ビジネスローン(法人向け)」の詳しい内容は「よくあるご質問」に書いてあります。
借入希望の人は、まず、一読するとよいでしょう。
ジャパンネット銀行「ビジネスローン(法人向け)」のデメリットは、以下の通りです。
1、契約期間が1年(自動更新)と、ビジネスローンとしては、短い点。
インターネット融資は、リスク回避のために、融資期間が1年以内とか短いケースが多いので、仕方ないです。
何もなければ、自動更新で、5年までは再契約不要。
借入が300万円超の場合、見直しに際し、直近所得証明資料の提出が必要。
逆に言えば、300万未満の借入だったら、ほぼほど自動更新かもしれないです。1年毎に、金利が見直しになる点は当然でしょ。
まとめ
都銀で会社・法人の銀行口座が作れないときは、ネット銀行か信金での口座開設がおすすめす。
というのは、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」で、
金融機関は、新しい会社・法人の開設には、厳しいチェックを義務付けられているから。
信金で、法人口座の開設を目指す人は、
まずは個人でよいので、地元の信金に口座の開設をして、
無理ない範囲で積立貯金などするとアピールすることが近道。
ネット銀行では、ジャパンネット銀行がおすすめです。
その後の、ビジネスローンを借りる、見通しまで付きやすいため。
結論
口座開設→初めての銀行融資まで、セットで考えると、起業がスムーズになる。