人材は「不良(ハミダシ)社員」からさがせ 天下 伺朗

書評

天下 伺朗(著)『人材は「不良(ハミダシ)社員」からさがせ―画期的プロジェクト成功の奥義』
講談社 (1988/11)

目次
第1章 D博士再登場
第2章 人材は不良社員から捜せ
第3章 良い子シンドローム
第4章 人材は修羅場で育つ
第5章 プロのセンス
第6章 技術開発を支えた人材たち
第7章 燃える集団
第8章 チームづくり
第9章 マネージャーは邪魔するな!
第10章 一流マネージャーの苦悩
第11章 20年前のソニーでは皆こうやっていた!
第12章 上を向いて仕事をするな!
第13章 戦略は行動のスピードから生まれる
第14章 背後から鉄砲で撃たれるぞ!

◆協調精神と人材

『イヤ、誤解しないで下さいよ。協調精神がアカンゆうてるわけじゃないんです。それを
超越したもっと別の精神・・・・・そう、うまく表現できまへんが・・・・大仕事を
成し遂げる精神が必要なんです。そういう魂をもっとるのが、私のいう人材なんです・・・』

◆スケープ・ゴート

◎人材はスケープ・ゴートにされやすい

『企業のトップには、帝王学みたいなものがあるようですよ。帝王は失敗してはならない。
失敗しそうになったら、すかさずスケープゴートを用意して、自分は危険圏外に逃げ出す、
というパターンです。トップがこのパターンをとっている企業は、まず技術革新は遂行
できないでしょうね。技術革新というのは、一本道ではなく、必ず山あり谷ありの茨の
道のはずです。もう駄目か、という局面も何度かあるはずです。そのたびにトップが
逃げの姿勢を見せたら、たまったもんではありまへんな・・・・』

◆逆境も人材をつくる

『人材は逆境で育つ』

『ひどい上司について、耐えているのは、精神的には〈画期的なプロジェクト〉を遂行する
絶好のトレーニングになっているかもしれまへんナ』

◆人材の条件
一、プロのセンス
二、戦略眼
三、強力な推進力、達成意欲
四、感激する心
五、頭の柔らかさ
六、好奇心
七、茶目っ気
八、行動力
九、問題提示能力
十、問題解決能力(とくにトラブル)
十一、その分野の専門的知識
十二、向上意欲、積極性

◆燃える集団とは?

『だって、会社の仕事には誰も燃えてないんだもの。何でもいいから、燃えてくれる状況を
つくらないと、人材も見えへんし・・・・』

◎上長の資格は?

『私のいう燃える集団、というのはこれではいけない。本当に画期的な仕事は、チームの中の
エンジンがみな強力でなければできまへん。100%はおろか、200%のパワーで
エンジンをふかさなければいけない。そのためには、上長はぐっとこらえて、口出しを
慎まなければならない。今の日本の企業では、こういうマネジメント教育を・・・』

◆大企業の末路・・・・

◆チームが全力疾走するための目標

一、人材たちの魂の底からほとばしり出る目標
二、センスが良いこと
三、単純明快であること
四、画期的であること
五、志が高いこと
六、ユニークなこと
七、成功の直感がすること
八、短期間で達成可能なこと

◆良いチームとは(p-117

◆誰にまかせて誰にまかせないかがマネジメント

★天下 伺朗さんの本は何冊か紹介しましたが、どれも面白いです。
今回は、人材発掘や、開発チームのマネジメントの本です。

ご自身は、ソニーでCDの開発や、NEWSとい画期的なワークステーションの開発を
指揮されました。

私は、偶然、前職で、NEWSという機械を見たことがあり、
当時はソニーのコンピュータなんて聞いた事がない、パソコンならコンパックという
程度の知識だったんですけど、なんでこんな機械が入っているんだ?
なんて思っていたんですけど、
物凄い、売れたコンピュータだったそうです。

奇跡は、日本代表にもおきてほしいですね。

本日は、この辺で。