スターバックス成功物語 ハワード シュルツ

書評

ハワード シュルツ (著)『スターバックス成功物語』
日経BP社 ; ISBN: 4822241130 ; (1998/04)

目次
 1 コーヒーとの出合い―1987年以前
 2 新しいコーヒー文化を目指して―株式公開以前(1987―1992)
 3 起業家精神の見直し―株式公開以降(1992―1997)

 『企業が創成期の情熱と精神を失わずに大きく成長するには、利益の追求を第一とするのでは
  なく、正しい価値観と人材を基盤とした経営が必要である。
   その要は真心にほかならない。私は一杯のコーヒーに真心を注いできた。スターバックス
  のパートナーたちも同様だ。顧客はそれを感じて必ずこたえてくれる
   あなたが自分の事業、あるいは働きがいのある職場に真心を注ぐとき、人には不可能に
  見える夢を実現することができるのだ。そのとき、生きがいに満ちあふれた人生が開かれる。』

◆貧しい家庭で培われた負けじ魂と哀れみの心

 『私の個人的な体験からすれば、生い立ちが貧しければ貧しいほど想像力を働かせて、
  あらゆることが可能な世界を夢想するようになるのだと思う。』

◆これで十分とは決して思わない

 『どんな経験も次の経験のための準備にほかならない。』

 『・・ゼロックス社に就職して営業の訓練を受けた。まさに幸運というべきだ。
  それはアメリカ第一の営業専門学校で学ぶことができたからだ。』

 『・・私はいつも次に何をやるべきか考えずにはいられないのである。
  これで十分と思ったことは一度もない。スターバックスに出会ったとき初めて、
  これこそ自分が心から求め、夢見ていた仕事だと自覚したのである。』

◆自分の心をとらえたものはほかの人たちも魅了する

 『ハマープラスト社で働いていたとき、私はちょっと奇妙な体験をした。
  1981年にシアトルの小さな小売店が、特定のドリップ式コーヒーメーカーを大量に注文
  してきたのである。それはプラスチックのフィルターと保温容器がセットになった
  簡単な器具だった。
   調べてみると、注文の主はスターバックス・コーヒー・ティー・スパイスという
  会社で、小さな店舗と四つ持っていた。こんな小さな会社がメーシーズよりも大量の
  コーヒーメーカーを購入するというのだ。ほかのコーヒー店では電動式パーコレーター
  やドリップ式コーヒーマシンでコーヒーを入れているのに、この会社はなぜこんな
  コーヒーメーカーを使うのだろう。
   ある日、私はシェリーにこう言った。「この会社に行ってみるよ。どんなことを
  やっているのか興味があるんでね」。』

◆社内文化を学び取れ
 
 『私は何かを始めると、それに没頭する性格だ。最初の数ヶ月は朝早くから夜遅くまで
  店に出ていた。カウンターの後ろでスターバックスの人たちと一緒に働き、いろいろな
  種類のコーヒーを味わい、顧客と言葉を交わした。ジェリーは私にコーヒーに関する
  知識と技術を徹底的にたたき込んだ。』

◆ビジョンとは、ほかの人たちに見えないものを見る能力だ

 『イタリアの商店や食料品店は、細かい気くばりをして商品を大切に扱う。例えば、初秋には
  どこの青果店でも新鮮なイチジクを売っている。「白ですか、赤ですか?」と店主が声を
  掛ける。お客が半分ずつと答えると、店主は厚紙の皿にイチジクの葉を三、四枚しいて、
  よく熟れた実を一つずつ選び取る。白い実と赤い実を三つずつ、交互に四列に並べて
  皿に盛る。それを丁寧に袋に入れてお客に手渡す。そこには芸術家のような誇りさえ
  感じられる。』

 『イタリアのエスプレッソ・バーを見ているうちに私は気がついた。スターバックスは
  大事なことを見逃していたのだ。極めて重要な問題だ!と私は思った。顧客との絆を
  見逃している。』

 『アメリカの人たちは、カフェラッテのことを知らないのだ。これをアメリカに伝える
  のは私の使命だと思った』

◆卓越した発想で新しいことをやろう

★スタバの本は、これで3冊目になります。
 ハワード シュルツは、創業者ではありませんが、今の形のスタバを築いた人です。

 彼自身は、ニュウヨークの非常に貧しい生まれですが、
 奇跡的に大学に進学でき、
 その環境から、自らの努力で、抜け出しました。

 パートにまで、健康保険をかけ(全米で初めて)、
 大統領官邸に呼ばれるまでの、人物となります。

 やはり、人を大事にする会社というのが、スタバの原点のように感じました。

本日は、この辺で。